Texio DCS‑2104E を C# で完全リモート制御するソフトを自作した話

C# / Avalonia

開発中にオシロスコープの画面を USB メモリへ保存することが多いのですが、 後から確認すると「このファイル、どの波形だっけ?」と迷うことがよくありました。

そこで、PC 側でファイル名を指定し、撮影した画像を自動保存できるリモートソフトを C# で自作しました。 さらに、開発効率を上げるために チャンネル設定・トリガ設定・水平軸・検査判定 など、 オシロ操作のほぼ全てを PC から行えるようにしています。

対応機種と開発環境

  • オシロスコープ:Texio DCS‑2104E
  • 接続:USB(COMポート)
  • 言語:C# (.NET)
  • 通信:SCPI コマンドベース

主な機能

1. オシロの状態同期

PC からオシロの現在設定を取得し、画面に反映します。 RUN 状態に自動切り替えられるため、常に最新の波形を確認できます。

2. チャンネル設定(オン/オフ・結合・レンジ)

  • CH1〜CH4 のオン/オフ
  • DC / AC / GND の結合切替
  • 1mV〜100V のレンジ設定

実機で操作すると同期がずれるため、必要に応じて「同期ボタン」で再取得します。

3. 水平軸時間設定

1ns〜10sec までの時間軸を PC から直接変更できます。 開発時に頻繁に変更するため、専用画面を用意しました。

4. トリガ設定

  • トリガタイプ(エッジ/パルス幅)
  • トリガソース(CH1〜CH4)
  • スロープ(立ち上がり/立ち下がり/両エッジ)
  • トリガレベル
  • SINGLE トリガの自動繰り返し

波形確認の効率が大幅に向上します。

5. 画像転送(単発/繰り返し)

オシロの画面画像を PC に転送できます。

  • 単発転送
  • 一定周期での繰り返し転送

開発時の波形確認に便利です。

6. 画像保存(ファイル名+日時自動付加)

PC に取り込んだ画像を、指定したファイル名+日時で保存します。

例:

コード

パルス波-5vレンジ20231212-102435.png

7. 日時同期

オシロの日時を PC の日時に合わせます。 秒は “00” 固定で設定されます。

8. 検査機能(Excel条件ファイル連携)

出荷検査を想定し、Excel ファイルで検査条件を指定できるようにしました。

  • CHごとの検査有効/無効
  • 周波数、パルス幅、デューティ比、Pk-Pk、最大値、最小値、平均値
  • 下限値/基準値/上限値
  • YES / NO で検査有無を指定
  • シート名は「検査基準値」固定

検査開始すると:

  1. RUN
  2. 設定取得
  3. STOP
  4. 画像取得
  5. 画像保存
  6. Excel条件で判定
  7. 合否表示+ログ保存
  8. 製品番号更新

まで自動で行います。

9. 合格/不合格画面

判定結果を画面に表示し、ログを保存します。 不合格の場合は製品番号を手動で戻して再検査できます。

10. 検査履歴表示

過去の検査結果を一覧で確認できます。

コメント